9 投薬2回目!!(再)
当ブログは、「横行結腸がん 多発肝転移」(ステージⅣ)を宣告された最愛の嫁と、私「久寿川レイジ」が、それでも絶対諦めず、二人で一緒に、笑って毎日生きていく!!
そんな日々の様子などを、出来るだけ楽しく!お届けしていくブログとなります!!
ウチの実家の親父殿なんですが、実はかれこれ20年以上前でしょうか、私がまだ学生の頃に胃がんを患ったところから見事に復活なされた「がんサバイバー」でして。
当時の医療技術が今と比べてどの程度のものだったのかはイマイチ分からないものの、胃の2/3は切除したというところから決して早期発見ではなかったんだと思います。
本人が20年以上経った今もなお自らががんに倒れた事を認めたくないあまりに
父「あれは胃潰瘍だった」(真顔で)
と言い張るので、あまり深くは追求しないようにしておりますが。…いやでもさすがに胃潰瘍で胃の2/3摘出はないんじゃないかオトッツァン…💦
しかしそんな見栄っ張りな父も、いい加減良い年齢にはなりまして。介護保険を使って歩行補助用具なんか借りながら、それでもまあまあ元気に生活しております。
…ホントはこのまま、老後の人生ただただ穏やかに過ごして欲しかったんですけどネ。
とはいえ嫁の病気の事を、伝えないわけにはいきません。
実家の母には先に伝えていた話だったので、母が私から言っておこうか?なんて言ってくれてはいましたが、人生において恐らくこれ以上ない重大なお話なので、やはり私の口から伝える事にして、年に1~2回かけるのが精々な父の携帯へと連絡しました。
「おう、どうした?珍しいな」なんていつもの調子で電話に出てくれた父に、どこから話していいのか、何をどう説明すればいいのか…色々考えて電話したはずなのに言葉が全然うまく出ず…。本当に情けない話なんですが、思いつくままにあった事をただただワーッと伝えて、いい大人の男が、ちょっと泣きましたヨ。
嫁の身体ががんに蝕まれている事。
ステージⅣである事。
化学療法による治療がスタートする事。
自らもがんサバイバーである父には、それだけで嫁の状態が凡そ伝わったようでした。
最初こそ大声をあげて嘘だろォ…!?なんて言ってましたが、その後はずっと私の話を黙って聞いてくれて、最後にそうか…と呟いた後、しばらくして一言。
「お前は、どうする?」
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ちょっと一瞬、言葉が出ませんでした。
いや、嫁の病気が分かってからこちら、そんな事を聞かれた事がなかったんですよね。
嫁の為に何が出来るか、嫁をどうやってサポートしていこうか、私を含めた全員がもうその事だけにしか頭が回らず、私がどうするかなんて私自身だって考えていなくって。
こうなってから初めて、私自身がどうするのか、なんて聞かれたんですよ。
…そう言えば、確かにそうなんですよね。病に倒れたのはあくまで嫁であって、それは必ずしも「私」の人生を決める出来事ではなくて。
この場から逃げる事だって、何もしない事だって、リスタートを切る事さえも出来る。
私自身の選択次第で、「私」の人生ならどうとでも変えられるんですよね。
何もここで嫁に付き合って、これから先の人生を辛く苦しいものにわざわざする必要もないという事。そう言えばそうでした。
一度だけの人生、やり直しは出来ません。大事にしたって、いいですよね…?
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「…嫁を、助けたい。」
…他の選択肢を選ぶ事なんて、あるワケがないじゃないですか。だって嫁は私の身体の半分で、嫁がそこにいる事こそが、私の生きる理由なんです。
そんな私の答えを聞いた父は、また小さくそうか…と呟いた後、
「なら、お前が頑張れ。泣くな!!」
力強くそう言うと、続けて
「オレにとってもお前の嫁は大事な娘だ。助けてやってくれ。頼んだぞ!!」
そう言ってくれました。今すぐ駆けつけてオレも力になりたいが、自由に動けないこの身が悔しい…!!とも言ってくれて、それが実際、本当に悔しそうで…。
嫁にこの話をしたら、何かもう小説かドラマみたいだねぇ…!なんて言いながら喜んでいましたが、いや実際のトコロ、良い父親に恵まれたなぁ…としみじみ思いましたネ。
ウチの親父って、カッコ良かったんですね!!今更知りましたけど!!(笑)
これから先、色々な局面でくじけそうなタイミングとか、辛くて逃げたい状況も山ほど押し寄せてくるんだろうな、とは思います。
でもそんな時に、この父の励ましが、頑張れと背中を押してくれたその一言が、きっと支えになってくれるだろうな…!!と強く感じました!!
ありがとう、親父。年明け頃にある程度落ち着いてたら、嫁の顔見せに帰るから。
親父もいつまでも元気で、そして嫁の無事を、遠くからでも祈っていてくれよ…!!
【初回投薬後2週間が経過して】
さて、前置きがずいぶん長くなっちゃいましたが!!💦
初回投薬から1週空けて、その翌週には2回目の投薬の予定だったところが、まさかの事態(前回の記事をご覧下さい)で次週へ持ち越しとなりまして。
結果、初回投薬から2週間の待ち期間が発生してしまったワケですが…。
その間に起きた事というと、体調面ではほとんど大きな変化もなく。時間経過に伴って副作用で起きていた腹痛やお腹の調子が悪い問題も段々軽くなっていたそうです。
食欲も投薬から2週間も空けるとホントに結構しっかり戻って、むしろ食べ過ぎでは?と思うくらいにはしっかり食べてましたネ!!
ただ、これは仕方のない事とある程度は覚悟もしていた事なんですが、抗がん剤治療の副作用…脱毛は、やっぱり始まってしまいました。
いやむしろ初回投薬が全力全開フルパワー、医者が「やりすぎた」と言っていたくらい思いっきり全量投薬されている中で副作用がこれくらいで済んでいるのは幸運だ、とも思うんですが…やっぱり女性ですしね、気になりますよね…
嫁「あんまり気にならないかなぁ…?」
…え…嘘マジかお前…結構シャレにならない量抜けてるっていうか何だろうコレもう
毛目玉じゃね?ってくらいの毛の塊とかゴッソリいってるけど大丈夫なの…?
…いやでも実際、全く気にならないって事はないですよね…。抜け方が良い(?)のかあんまり目立ちはしないものの、抜けた髪の毛の量とかホントに結構スゴいですし。
元々綺麗な髪なので残念な事この上ないんですが、やっぱりショートにする必要はあるみたいです。その方が抜けた量とかも分かりにくくなりますもんネ…💦
今は一緒にカワイイ帽子探しにいったりしてますが、幸運な事に嫁が意外に帽子イケるタイプだという事がここにきて発覚しました。
…いいなぁ…帽子…羨ましいなぁ…!!(←絶望的に帽子似合わない人)
しかし夏場とかは帽子やウィッグ、暑そうですよね…その辺の対策も今から調べて準備しておかないといけません。忘れないうちに調べておこうっと…!!
【投薬(2回目)完了】
そして先の水曜日なんですが、やっと念願(?)の第2回投薬が行われました!!
とにかく何の治療も行われない状態で待つ時間が長引くのが怖くて、余分に待っていた1週間は落ち着かない事この上なし。メンタル結構キツかったんですよね…!!
投薬を行う前にその可否を確認するために血液検査をするんですが、前回ここで白血球激減が発覚して投薬中止になった嫁、今回は無事に突破できて余程嬉しかったのか
嫁「点滴できることになりました😀やったー!!」
みたいなLINEがきました。世の中の注射・点滴嫌いの皆様驚愕のコメントですよネ…。
結局水曜日の11時くらいから点滴を開始して、
ガッツリ5時間くらいこんな状態で病院で点滴を受けた後、今度は46時間耐久仕様の
携帯型の点滴を付けた状態で帰宅。この風船みたいなものがジワジワ萎んでいく勢いで中の液体を46時間かけて身体に入れていくんだそうです。
大した量ではないんですが、でもこれを46時間かかるくらいにゆっくり少しずつ入れていかないといけないあたり、薬の強さが想像できて怖いですよね…💦
投薬→帰宅後も目立った体調の変化は外からはあまり見られなかったんですが、本人が言うにはだるさ、熱っぽさ、食欲の急激な減退、それと冷たいものを触ったり飲んだりした時のビリビリ感は前回同様、結構強烈みたいです。
着替えてる嫁の背中に冷えた金属くっつけてみたらガチギレされました。マジゴメン。
- 水曜11時に投薬開始
- →同日16時頃帰宅
- →木曜
- →金曜日14時頃投薬完了・抜針
今回はこんな流れで無事投薬が終わりまして、翌土曜日については私が隔週出勤の日にあたっていたため、嫁を実家に送り届けてそちらで安静にしていてもらう事に。
留守中に何かあったらホントに怖いですし、親元にいてくれるなら安心ですしネ!!
今のところは特に大きな変調はないそうで、今回は無事成功だったらしく一安心です。
次回以降もこれくらいスムーズにいくと良いんですけどね!!😅
…あ、ちなみに今回からは前回の反省からか、薬の量は8割になったそうです(笑)
そんなワケで、2回目の投薬も無事終わりまして!!…いやー、ホントに2回目までが長かったです!!正直、ちょっとメンタル面から疲れましたよー…💦
折角薬がガッツリ効いて下がっていた数値もちょっと戻っちゃって、そこはかなり残念だったトコロなんですが…でも結果を焦るのはいけませんよね、絶対。
結果も一進一退、先の見えない、いつまで続くのかも分からないマラソンをひたすらに走る行為はなかなかにキツいものですが。
それでも、応援してくれる人達がいて、何より嫁自身が頑張ってくれていますしネ!!
私もそうそう簡単に、膝をついてなんかいられませんヨ!!😆
またしばらくは嫁の体調が優れない日が続く形かと思いますが、全力でサポートして、二人でこのキツい1週間をしっかり楽しく!乗り越えていきたいと思いマス!!✨